Nikon D800 series

Capture one 6.4 vs Nikon ViewNX 2/CaptureNX2/Adobe Lightroom4


 2012年4月23日に PHASE ONE社の現像ソフト Capture One が6.4に、バージョンアップ し、Nikon D800シリーズに対応しました。もともと、 Capture Oneは、PHASE ONE デジタルバック用のカメラ連結撮影及び現像ソフトであるが、その高機能をそのままDSLRに対応し、特に製版印刷には良いとプロカメラマンも多数の方が使用しています。特に、Capture Oneのシャープネスは独特のアルゴリズムによってRAW現像時に適応されるため、Photoshopのアンシャープマスクとはひと味違ったシャープ感をもっています。そこで、今回は、Nikon D800/800E を Capture One で現像することで、よりシャープなデータを作る事ができるのではないかと、Nikon ViewNX2と比較しながら早速テストしてみたいと思います。

Capture One ・ Nikon ViewNX2・Capture NX2・Adobe Lightroom4 の画面

 

 


Nikon D800E その他の、 画像サンプルについて

全体画像をダウンロードしていただき、Exif情報を確認していただくと、詳しい撮影情報が分かります。

画像全体のデータは、現像済みのフルデータを、Photoshopのリサイズで15%にしシャープネスを少しかけ、jpg保存したデータです。

100%画像は、フルデータの一部を切り出し、そのままなにもせずに jpg最高画質で保存したデータです。


まずは、前回の D800E と D800 の review 時に使った同一データを Capture One 6.4 と Nikon View NX2 でデベロップしてみました。ホワイトバランスを調整した程度で後はデフォルト設定のままです。

Nikon D800E_全体画像 AF-S 50mmF1.4G

 

Capture one 6.4

 

↑ D800E / Capture One 6.4 デフォルトでデベロップ

Nikon ViewNX 2

↑ D800E / Nikon ViewNX2 デフォルトでデベロップ

↑ D800E / Nikon ViewNX2 輪郭強調5でデベロップ

Nikon CaptureNX2

↑ D800E / Nikon Capture NX2 デフォルトでデベロップ

↑ D800E / Nikon Capture NX2 シャープネス30%+NRでデベロップ

Adobe Lightroom4

↑ D800E / Adobe Lightroom4 デフォルトでデベロップ

↑ D800E / Adobe Lightroom4 シャープネスをかけてデベロップ

 

Nikon D800_全体画像 AF-S 50mmF1.4G

 

↑ D800 / Capture One 6.4 デフォルトでデベロップ

↑ D800 / Nikon ViewNX2 デフォルトでデベロップ

↑ D800 / Nikon ViewNX2 輪郭強調5でデベロップ

 

PHASE ONE P45+_全体画像 SEKOR AF80mmF2.8D

 

↑ P45+ / Capture One 6.4 デフォルトでデベロップ

↑ P45+ / Capture One 6.4で、モアレ除去適応にてデベロップ

 

 


絞りの変化による回折現象とシャープ感の現像ソフト比較。

 

上のTIFノンリサイズデータをダウンロードできます。(約10MB) c1_vs_nx2.tif

レンズは、D800系は AF-S 14-24mm F2.8 (撮影時は、24mm相当)

三脚使用で、ミラーアップ後にシャッターを切っています。左から開放から1段ステップで絞りを絞っていってます。


回折によりピントが甘くなったデータに、CaptuerOneの高性能シャープネス処理により画像をシャッキとさせるテストです。

前回のD800Eのレビューの中のカメラのRAWデータを、CaptuerOneのシャープネスをかけてみました。raw現像時にかけることで、画像の劣化を最小限に抑えることが出来ます。

Nikon D800/D800Eは、AF-S 24-120mm f4 を使用。PHASE ONE は、MAMIYA 120mm f4 MFマクロを使用しています。

撮影データ:光源=ストロボ・シャッタースピード=X(1/125s)・絞り=f22・感度=ISO100

前回の現像データはこちらからクリック!

画像全体画像
部分切り出し画像(100%画像を見る場合は各画像下の100%をクリックして下さい。)

D800+CaptureOne6.4

 

100%

D800E+CaptureOne6.4

 

100%

 

P45+CaptureOne6.4

100%


 CaptureOneを使う事により、D800シリーズの回折現象で失われた解像感が、補えるのではと思います。

また、CaptureOneは、この他にも多様な調整機能を備えてソフトです。シャープネスはもとより、色調整やセンサーゴミ除去・歪み補正など現像後にPhotoshopなどのフォトレタッチソフトを使うと画像の劣化が起きます。

このような補正(調整)を現像時に適応する事により、画像の劣化が最小限に抑えられると思います。

 CaptureOneが全て良い訳ではありませんが、一度試してみるのも良いと思います。デジタルフォトの表現が変わるかもしてませんよ。詳しくは、こちらから→http://phaseone.seesaa.net/

 今回のテストで解像感についていろいろとテストしてみましたが、ファイルサイズにしろ解像度にしろ、結局最終出力サイズによっては、まったく関係がないのかもしれません。例えば、D800Eで3600万画素で撮影をして最終出力がA5以下などの場合、リサイズした時点で、シャープネスはなくなりボアボアになってしまいます。逆に大のばしする機会がどの位あるかと言うとそうそうあるとは限りません。現像処理もケースバイケースで、その時に合うカメラと現像ソフトをチョイスすれば良いのではないかと思います。しかし、PCディスプレーで見た状態では、シャープな切れの良い画像の方が気持ちがいいですね。(笑^^)

2012.4.25_N,PhotoWork_Nagasaka

 


Nikon D800/800E + Capture one 6.4 実写レビュー

Nikon D800E / AF-S 24-120mm f4 ED / ISO100_1/200s_f4_120mm

ピント部分100%切り出し

Nikon D800E / AF-S 24-120mm f4 ED / ISO100_1/200s_f7.1_120mm

ピント部分100%切り出し

Nikon D800E / AF-S 24-120mm f4 ED / ISO100_1/80s_f7.1_120mm

ピント部分100%切り出し

Nikon D800 / AF-S 24-120mm f4 ED / ISO50_6s_f16_35mm

ピント部分100%切り出しシャープネス強め

Nikon D800 / AF-S 24-120mm f4 ED / ISO100_1/125s_f9_95mm

ピント部分100%切り出し

Nikon D800E / AF-S 70-200mm f2.8 ED VR/ ISO100_1/160s_f5_200mm

ピント部分100%切り出し

 

Nikon D800 / AF-S 14-24mm f2.8 ED / ISO100_1/200s_f11_14mm

ピント部分100%切り出し

Nikon D800E / AF-S 14-24mm f2.8 ED / ISO100_0.6s_f14_21mm

ピント部分100%切り出し

CaptureOneのダウンロード先:http://www.phaseone.com/en/Downloads/CaptureOne.aspx

Capture One Pro と Express との違いですが、Expressは、昔のEL板と同じで、連結撮影ができない他、高度な機能を省いた廉価バージョンになります。
詳しい機能の説明は、 http://www.fotolusio.jp/business/captureone/index.html にあります。

株式会社DNPフォトルシオのRaw Workflow Soft「Capture One 6.4」リリースのご案内のPDF
http://www.fotolusio.jp/topics/20120425/topics_news_20120425_3.pdf

2012.4.25_N,PhotoWorks


 

2012.4.20 N,PhotoWorks_Nagasaka


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