Nikon D800 review

PHASE ONE P45+ VS Canon EOS 1Ds MarkV

高画素比較テスト


 遂に、デジタル1眼も、3000万画素オーバーの高画素機が2012年3月22日にデビューしました。Nikon D800です。36.3メガピクセルの衝撃の画素と、低価格(発売時267,000〜303,000円)で、発売直前から品薄状態が続いています。また、2012年4月12日には、D800からローパス機能をカットしたモデル D800E も発売されます。巷では、このD800は、中判デジタルバックに匹敵する高画像との評判です。そこで、当社のメインカメラである PHASE ONE P45 (3900万画素)と、Canon 1Ds MarkV(2110万画素)などを、D800と比較してその性能を検証したいと思います。

Nikon D800 スペック

Nikonテクニカルガイド記載の、高精度な画像を得る為の推奨レンズ(一例)

2012.04.01


詳細テストベージ

Filling No,1
PHASE ONE P45+ とCanon EOS 1Ds MarkV の同時撮影比較画像あります。
Filling No,2
PHASE ONE P45 の同時撮影比較画像あります。
Filling No,3
NIkon D800 ISO感度別画質比較テスト。
Filling No,4
Nikon D800 と PHASE ONE P45+との高画質比較。
Filling No,5
Nikon D800 Movie vs Canon EOS Movie ( 5D MarkU)動画あります。

 


Nikon D800 画像サンプル

全体画像をダウンロードしていただき、Exif情報を確認していただくと、詳しい撮影情報が分かります。

画像全体のデータは、現像済みのフルデータを、Photoshopのリサイズで15%にしシャープネスを少しかけ、jpg保存したデータです。

100%画像は、フルデータの一部を切り出し、そのままなにもせずに jpg最高画質で保存したデータです。

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR / D800 MOVIE

1920×1080 30p 高画質→Final Cat Pro 6にて編集

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 14mm_f11_1.3秒_ISO100_(2012.4.3)

RAW撮影(Camera Control Pro 2=ON LINE)→ViewNX 2にてデベロップ センター部分100%画像リンク

 PHASE ONE P45 の同時撮影比較画像あります。クリック!

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR / 35mm_f16_4秒_ISO100_(2012.4.4)

RAW撮影(長秒時ノイズ低減=off)→ViewNX 2にてデベロップ センター部分100%画像リンク

 Nikon D800 ISO感度別画質比較テスト。クリック!

 

 

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR / 95mm_Aモード_f8_1/160秒_ISO100_AF_(2012.4.6)

RAW撮影→ViewNX 2にてデベロップピント位置部分100%画像リンク

Nikon D800 と PHASE ONE P45+との高画質比較。

AF-S NIKKOR 50mm f1.4G Aモード_f2.8_1/100秒_ISO100_AF_(2012.4.10)

RAW撮影→CaptreOne6.4.1にてデベロップピント位置部分100%画像リンク

Nikon D800 Movie vs Canon EOS Movie ( 5D MarkU)

 約10日間、Nikon D800 を中判デジタルバック(PHASE ONE P45)や、Canon EOS などと比較しながら使ってみましたが、 D800はただ画素数が大きいだけでなく予想以上の仕上がりを感じます。特に高感度域でのノイズの少なさには驚きました。これなら用途により高ISOでの使用も問題ないのではないかと思います。また、3630万画素と中判デジタルバック並の画素での画像は、35mmフルサイズのデジ一もここまで来たかと脱帽状態です。画像に関して中判デジタルバックと比較すると、全体の絵の奥行き感とか空気感などは、センサーサイズの大きい中判デジタルバックに分がありますが、なかなり肉薄していると思います。また、これだけの画素数ですので、当然レンズも選びます。今回弊社所有の推奨レンズは2本しかありませんが、さすが光学メーカーニコンと言った感じです。特に、AF-S NIKOR 14-24mm f2.8G ED の描写性能には目を見張ります。Filling No,2の PHASE ONE 45 + 高性能レンズRodenstock Apo-Sironar-Digital HR Digaron-S 23mm F5.6との比較でもレンズ周辺でも画像の流れを感じず素晴らしく解像しています。また、D800はローパスフィルターが装備されているので、PHASE ONEでモアレが発生した状況でも、モアレの発生はありませんでした。後日発売されるD800Eは、この辺が気になるところです。このように、3630万画素の性能を引き出すには、やはりレンズの選択も大事になります。また、D800はボディの軽さとミラーショックの小ささと相まって、3630万画素と高画素にもかかわらず、多少スローシャッターでもブレなく撮影できました。VR搭載レンズならばなおさらですが、これは中判デジタルバックではかなり厳しいのではないかと思います。ボディに関してハイアマデジ一に分類される価格帯であるためか、D4系などと比較するとややチープな印象を感じてしまいます。価格は、ともかくですが、このD800の性能+で、D4Xでもでればプロの道具としてさらなる伝説を築くのではないかと思います。D800のままでも当然問題ないのですが。

 このレポートは、D800E(明日発売)前のため、D800シリーズの潜在能力はまだまだ計りしれませんが、現状D800でも、十分プロの機材とした使用できかつ、高画素を活用しよりよい作品を作れる道具であることは間違いありません。また、ハイアマチュアの方にも手軽に高画素高精細の画像を身近で体験でき感じていただけるのは素晴らしい事だと思います。1999年2月に、Nikon D1が発売されてから、徐々に画素数が増え、ソフトや周辺機器も進化し12年後の今、このようなカメラが存在するのは夢のようです。カメラ性能とソフトの処理性能はよくなり、綺麗な画像を各カメラメーカーは、出してくれます。しかし、デジタル画像の表現には当然撮影時のフレーミングやシャッタータイミングなど当然あります。撮影したときの撮影者の感動や空気感を表現するために、まずは現像処理で基本ベースを作り、それでは表現しきれない部分を画像編集ソフト(Photoshop)を使い、調整することでデジタルPhotoですが個人個人のその時に感じた アナログ的な感覚で、画像調整をして1枚の絵を仕上げていただきたいと思います。今回撮影した画像は、比較であるため全てRAWで撮影して、各純正の現像ソフトで色温度のバーのみの調整(感覚で調整しました。その他の部分はそのソフトのデフォルトでやっております。)で 出したものです。例えば、現像ソフトを変える事で、特に色などは、同じRAWデータから出したなのにかなり違いが出る場合もあります。 例えばA社のデジカメで撮影し、純正ソフトで現像したものを、B社画像ソフトで出た色にフォトレタッチソフトで調整しても同じ色の様にはなりません。むしろ色を調整することで、画像がどんどん劣化していってしまいます。色の定義で絶対というものはありません。ですので、メーカーが出して来た色に関してもなんら根拠もないと思っています。ましては、撮影からJPEGでは、全く色の表現を放棄しているようなものです。昔話になってしまいますが、10年ほど前に、某デジタルカメラメーカーの方が、そこそこ巨匠カメラマンに当時のハイエンドデジタルカメラを売り込みに行ったそうです。当時はまだまだフィルムが全盛の時代で、デジタルはまだまだでした。その時に某デジタルカメラメーカーの方はその巨匠カメラマンに、このカメラは俺の色がでるのか?と言われたそうです。その時にそのメーカーの方は、思ったそうです。「なに偉そうなこと言っているんだ、俺の色って(フィルムにしても)俺たちが作ったいろじゃねいか!」たしかに、メーカーが作り出した色だから偉そうにするなとは言いすぎかもしれませんが、色の表現とは少しアナログ的な部分をどう表現するかで、デジタルPHOTOは、まったく違ってくるのではないかと思います。D800のような高性能なデジタルカメラで撮影し、画像の入口が良くても、自分の思うような色をだしてくれない現像ソフトでは、せっかくの写真が台無しになってしまいます。素晴らしいデジタルカメラの次は、自分に合った現像ソフトそしてその絵を仕上げ思い通りに出力できる感覚と環境が必要だと思います。

2012.4.11 N,PhotoWorks_Nagasaka


 

 

2012.04.18


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